初めてのアルバイト

初めてのアルバイト

初めてアルバイトをしたのは、高校に入学する直前の春休みのことでした。

友人のお父さんが鶏卵の卸業をしていて、そちらの手伝いをすることになったのです。

アルバイトの初日、会社の方に行くと、アルバイトを仕切っている社員の方から仕事の内容の説明がありました。

私は「検卵」という仕事をすることになりました。

仕事の内容は、暗室のようにカーテンで仕切られた狭い作業場に入り、ベルトコンベアで流れてくる卵に傷や汚れがないかチェックするというものでした。

ベルトコンベアは下からライトアップしているので、傷があると黒く反転して、見つけやすいのです。

初めてのアルバイトでしたが「楽勝だ!」と喜んでいました。

ところが、30分もすると飽きてしまい、1時間もすると目がしょぼしょぼしてきます。

そして、何より作業場は狭くて一人きりなので、寂しくて仕方がないのです。

他の仕事もあったのですが、私が一番若く視力も良かったことから、ずっと検卵専任となってしまいました。

孤独との闘いだったので、自宅に帰ると反動で友達に電話しまくっていました。

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